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citypeach

桃花台とその周辺の「まちづくり」について考える

旧桃花台線インフラ跡地活用案② 『旧小牧駅を小牧都市センターとして再利用する提言』

桃花台線のインフラを撤去した後に生じる跡地の活用について考える記事、第二弾。

今回は旧小牧駅について考えていきたいと思います。

 

桃花台線小牧駅の駅舎は、名鉄小牧駅と名鉄小牧ホテルの東側に隣接しており、名鉄小牧駅東口や駅ビルとなっている名鉄小牧ホテル1階部分の東西自由通路を意識して、機能としてはそれらとほとんど一体化した造りとなっています。

駅舎の1階部分には改札口の他、東西自由通路を挟んだ向かい側に小牧都市センターが入居しており、小牧市役所小牧駅出張所や少年センターが業務を行っています。

 

施設案内 小牧都市センター 小牧駅出張所|小牧市

施設案内 小牧都市センター 少年センター|小牧市

 

 

今回おこなう提言は至ってシンプルです。

旧小牧駅の駅舎は撤去せずに、都市センターとしてそのまま再利用するのです。

加えて、旧小牧駅は名鉄小牧駅の東口と小牧駅バスターミナルとに挟まれた場所にあり、名鉄小牧線とバスの乗り継ぎの際には必ず経由する場所になっていますので、駅舎に改装を施し、こういった乗り継ぎ客のための待合スペースと、市内の観光情報やバスの乗換などについての簡単な情報提供の場としての活用も併せて提言します。

 

 

具体的な提言の内容としては、まず、旧改札口や駅員の事務室、ホームへの階段などがあった1階南側(折り返しループ側)に、バス乗換客用の待合スペースを設け、ここに市内の観光情報案内板とバスの乗換案内板を併設させます。

 

▼参考:観光情報案内板・乗換案内板のイメージ(JR富山駅前バスターミナル)

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JR富山駅前のバスターミナルに設置された各種案内板の様子。

バスの路線案内や市内の様々な情報を提供する表示の他、電光表示板を利用したリアルタイムでの発着状況が提供されている。

 

前述のとおり、旧駅舎の1階、桃花台線の改札口や券売機などが置かれていたスペースは名鉄小牧駅東口とバスターミナルに挟まれているため、バスと名鉄小牧線を乗り継ぐ人がその前を必ず通過する場所になります。

また、名鉄小牧駅を発着する各路線バスの運行頻度はそこまで高くないため、その間の数十分、座って雨風を凌げる場所を提供できれば、バス利用者の満足度向上に寄与するのではないかと思われます。

そして、待合スペースでバスの発車を待つ人をターゲットに、電光表示板を使ってバスの発着情報、市内の観光情報、各種行政情報、イベント情報などを効率よく提供するのです。

ちなみに、電光表示板はコストがかかる分、柔軟な活用が可能という利点があります。例えば、大雨や地震などの災害時には緊急の情報提供を行うことも可能になりますし、企業の広告などを併せて表示すれば一定の広告収入を得ることもできます。

 

 

そして、小牧駅を東西に貫く自由通路を挟んだ向かい側、旧駅舎の北側(桃花台桃花台センター駅方面側)に入居している小牧都市センターと少年センターについては、多少の改装を施して、そのまま運営を続けることとします。

桃花台線の廃止後も旧駅舎の1階部分にそのまま入居している都市センターは、旧小牧駅を撤去する際、一時的に移転する必要が生じてしまいます。

しかし、旧小牧駅を改造してそのまま活用することができれば、移転先の確保や移転費用という問題は生じません。

 

以上が、とてもシンプルなものとなりますが、旧小牧駅の駅舎に関する提言です。

この提言に基づいて旧駅舎を再整備する場合、撤去が必要になる部分は、折り返しループや駅に接続されている高架橋、駅舎のホームや軌道跡に留まり、駅舎の本体部分は改装を施せばそのまま利用できると見込んでいます。

市民サービスを継続的に提供する上でも、インフラ撤去にかかる費用を少しでも圧縮する上でも、旧小牧駅の駅舎は可能な限りそのまま活用すべきであり、その範囲内で新たにバス利用客の待合スペースや情報提供スペースを充実させようというのが、この提言の核心部分となっています。

 

 

 

 

最後に、インフラ撤去に関して気がかりなポイントを、以前の記事(下)に追加する形で1つ書いておきたいと思います。

 

citypeach.hatenablog.com

 

それは、小牧市はあらかじめインフラ撤去後の跡地活用の方針を、愛知県や市民に対して示しておく必要であるのではないかという点です。

インフラ撤去の事業そのものは、おそらく愛知県が主導して行われるものになるかと予想していますが、本記事でした指摘のように、インフラの完全な撤去によって不都合が生じ得る部分については、市が県と調整を図って解消する必要があるわけです。

しかし、この調整が市の準備不足によってできないとなれば、今回の提言に関して言えば、旧小牧駅の駅舎撤去費用に加えて一時的な都市センターの移転費用が生じてしまい、もしその後に都市センターを元ある場所に戻すとなれば、そのための費用も必要になってしまいます。

このような余分な手間と経費を発生させないためにも、可能な限り市は早め早めにインフラ撤去に関する方針をまとめておくことが重要なのではないかと考えています。