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citypeach

桃花台とその周辺の「まちづくり」について考える

ラピオの安定性・持続性と、中心市街地活性化のあり方

建通新聞によると、小牧駅前の再開発ビル「ラピオ」にテナント募集の動きがあったようです。

 

www.kentsu.co.jp

 

どうやら、ラピオ4階のファニチャードーム小牧店が売場を縮小し、3階にすべての売場を集約するそうで、このため4階に空き店舗が生じたようです。

 

▼ラピオ4階フロアマップ

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出典:ラピオ 小牧都市開発株式会社

 

2006年のイトーヨーカ堂撤退以降、ラピオの商業ビルとしての安定性は揺らいでおり、一時はほとんどのテナントが撤退する危機にも陥りました。

その後は平和堂やファニチャードームが出店したことで再び商業ビルとしての機能を取り戻しましたが、ファニチャードームの出店にはかねてから、「本当に長続きするのか」といった懸念や疑問を抱く声も多く見られました。

今回の売場縮小は、そのような声が現実になった形とも言えます。

ラピオの周辺にはニトリ小牧店やホームセンターといった競合店が点在しており、駐車場の面でも不利に置かれています。個人的にも、ラピオは家具販売店が出店するには少し分が悪いように感じます。

また、最近では食料品などを販売する平和堂についても、旧ヤマダ電機テックランド小牧店跡地にマックスバリュが進出したことで、今後厳しい局面を迎える可能性が非常に高いのではないかと思っています。

もし仮に平和堂が撤退となれば、再びラピオの商業ビルとしての意義が問われかねません。

 

実は、ラピオを巡っては、テナントの不在が問題となったイトーヨーカ堂の撤退以後、当時進められていた新図書館計画の策定と結び付いて、「ラピオに図書館を移転すべき」という意見が目立つようになりました。

しかしその後、新図書館計画は現在のA街区(小牧駅とラピオの間の市営駐車場)に建設されることとなり、加えてそのアドバイザリー業務をCCC・TRCの共同事業体が担当することとなりました。

こういった市の計画には、「ラピオの空きテナントを活用して図書館を移設すれば移設コストを抑えられ、ラピオの空きテナント問題も解消することができる」として批判の声が出ています。

 

先日、当ブログでも新図書館計画についての記事を取り上げましたが、この新図書館計画は、ラピオの商業ビルとしての持続性や、中心市街地活性化のあり方と密接に結びつく問題であると考えています。

今回、ファニチャードーム小牧店が売場規模を縮小する理由については定かではありませんが、もしそれが仮に売上の不振であれば、将来的に再びラピオの核テナントが撤退する可能性が当然に考えられます。

そのような事態が再び考えられる中で、ラピオの商業ビルとしての持続性・安定性についての市民レベルでの議論を深めないまま、新図書館の建設計画が進められているのです。

 

ラピオについての課題や、中心市街地の活性化、そして新図書館計画は、それぞれを個別に考えるよりも、ひと繋がりで考えることが小牧市にとって有益であると思われます。

そして、こういった考えるプロセスに、できる限り市民の声が多く反映されることが重要です。

現状、そういった点を評価できる部分はなく、このような状態で、果たして小牧市の中心市街地が将来にわたって上手く発展できるのか、という不安を感じざるを得ません。

新図書館計画を巡っては、市民の有志が新図書館計画について住民投票実施を求める署名活動を行い、市に署名が提出されるなど活発な動きが見られます。

 

www.yomiuri.co.jp

 

まずは、市が、現状バラバラな動きを見せている中心市街地に関係する計画や課題について整理し、止めるべき計画があれば止め、見直すべき計画があれば市民の声を反映させながら見直すといった思い切った決断が必要なのではないかと思われます。

当ブログでも、今後ラピオの課題、中心市街地活性化、新図書館計画の3点について、様々な角度から考察や提言を行っていきたいと考えています。